贈与税率は相続税率よりどのくらい高いのですか

贈与税率と相続税率について、国税庁の税率表を比較してみましょう。

贈与税率
(暦年課税で、親から18歳以上の子に対する贈与などに適用される特例税率の場合)

基礎控除(110万円)後の課税価格税率控除額
200万円以下10%――
400万円以下15%10万円
600万円以下20%30万円
1000万円以下30%90万円
1500万円以下40%190万円
3000万円以下45%265万円
4500万円以下50%415万円
4500万円超55%640万円

相続税率

法定相続分に応ずる取得金額税率控除額
1000万円以下10%——
3000万円以下15%50万円
5000万円以下20%200万円
1億円以下30%700万円
2億円以下40%1700万円
3億円以下45%2700万円
6億円以下50%4200万円
6億円超55%7200万円

例えば、1000万円の財産についてかかる贈与税率は30%ですが、相続税率は10%です。また最高税率(55%)が贈与の場合は4500万円超なのに対して、相続が6億円であることからも、贈与より相続の方が優遇されていることがわかります。

しかし、贈与についても、相続についても、様々な特例措置があります。また、贈与した財産が増えると相続財産が減るという関係にあります。したがって、税率表の値が高いからと言って「贈与すると損」とは言えません。ケースバイケースです。

贈与税、相続税以外の、不動産取得税、登録免許税なども考慮しなければなりません。難しい判断になってきますので、節税対策については税理士によく相談しましょう。

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