奈良県内の介護保険料の平均は月6,034円

令和6年4月に介護保険料の改定を行われました。奈良県の平均は、これまでより183円上がって月額6,034円になりました。全国平均6,225円を下回っています。

65歳以上の介護保険料は、高齢者の数やサービス必要量などを基に、市町村が3年ごとに見直しています。今回は令和9年3月までの保険料です。

介護保険料格差1.6倍

奈良県内の最高額は天川村の7,800円、最低額は橿原市の4,883円でした。天川村と橿原市では1.6倍の開きがあります。橿原市は唯一の4,000円台です。

介護保険料の高い奈良県内の自治体(月額)

①天川村7,800円
②下北山村7,300円
③東吉野村7,280円

介護保険料の安い奈良県内の自治体(月額)

①橿原市4,883円
②川上村5,000円
③斑鳩町5,134円

介護保険料が減ったのは、9市町村、増えたのは16市町村、変わらなかったのは、14市町村でした。香芝市は一気に1,100円アップ、御杖村は1,300円減りました。

介護保険料の増加額が大きい奈良県内の自治体(月額)

①香芝市1,100円増え6000円に
②河合町800円増え5,900円に
③下北山村750円増え7,300円に

介護保険料の減少額の大きい奈良県内の自治体(月額)

①御杖村1,300円減り6,000円に
②上北山村1,000円減り6,000円に
③黒滝村500円減り6,000円に

単身者の増加も原因

全国的にみると、介護保険料が上がる理由は、高齢化の進行によるサービス利用の増加や支える側の人手不足などです。人口が少ないと、保険料が上がるというものではありません。全国で一番保険料が高いのは大阪市の月9,249円で、最も低いのは東京都小笠原村3,374円でした。

介護保険料が上がる理由

  • 単身の高齢者が増えた
  • 介護施設の数が増加した
  • 保険料が軽減されている低所得者が増えた
  • 介護人材を確保するため介護報酬を上乗せした

これに対して、高齢化率が低かったりや介護予防が充実したりしている市町村では、保険料が低下するか、現状並みとなっています。また、積み立てた基金を取り崩すことによって、保険料を抑えた自治体もありました。