自分の意思を実現し、残された人の「争続」を防ぐ遺言書。とても大切なものですが、遺言書を書く日本人は少ないといわれています。周りを見回しても、「遺言書を書いた」「親が遺言書を書いていた」という話はあまり聞きません。

日本人が遺言書を書く割合って、いったいどのくらいなのでしょうか。

法務省が2018年、自筆証書遺言の保管制度導入を前に、全国の55歳以上の約8000人を対象にしたアンケート調査があります。

それによると「自筆証書遺言を作成したことがある」は3.7%、「公正証書遺言を作成したことがある」は3.1%でした。
合計6.8%。実に9割以上の人が遺言書を書いていません。年代別内訳は次の通りです。

「遺言書を書いた方がいい」と思っている人は、これよりは多く、自筆証書遺言、公正証書遺言のいずれかを「作成したい」と回答した人は3割を超えていました。必要なことはわかっているけど先送りしている人たちです。

しかし、こうした人たちを除く全体の6割の人が遺言書を書く気がない、というのは心配なデータです。これからも、争族は後を絶たないことになるのでしょう。

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