理想の高齢者像をもっていれば、自分をその人に重ねて、前向きに生きていくことができるでしょう。
奈良県は、「あんな人になりたい」と憧れられる人を募って「ならビューティフルシニア表彰」を行っています。第13回の応募者の募集がきょう7月29日からスタートしました。
前回の第12回で選ばれた方は、公園の草刈を続けている人や、シニアのIT振興に取り組んでいる人など様々です。プロフィールを見ると、理想の高齢者像として具体的な名前があがっていました。
「憧れられる人」の憧れの人とは?
・クリント・イーストウッド
今年92歳です。1959年の「ローハイド」に始まり、「荒野の用心棒」「ダーティハリー」など数々のヒット作に出演してきました。すごいのは、80歳をすぎても毎年のように映画を監督していることです。昨年の「クライ・マッチョ」でも監督・主演をつとめました。
・日野原重明
テレビ、著作でおなじみだった医師(聖路加国際病院名誉院長)です。東京大空襲、その50年後の地下鉄サリン事件で負傷者の救命にあたり、「よど号ハイジャック事件」にも遭遇しました。激動の1世紀を生き抜き、5年前、105歳で亡くなりました。
・鈴木大拙
「禅」の思想を英語で世界に紹介した仏教学者です。80歳を過ぎて欧米各地の大学で講義を行いました。研究への情熱は90代になっても衰えず、1966年に95歳で亡くなる直前まで執筆していました。
いずれも長寿にして「生涯現役」を貫いた人たちです。年齢を言い訳にせず、いくつになっても積極的です。生きがいをもって活動している人は、輝き続けます。そんな人たちは10歳も20歳も若くみえます。
周りに、そんな素敵なお年寄りがいたら推薦してください(自薦も可)。
募集対象は「奈良県内に在住する 70歳以上で、心身ともに健康を保ち、若々しく、積極的に社会活動を行い、年齢を重ねた美しさを感じさせる方」だそうです。募集は9月9日まで。